何か新しいことにチャレンジしようと思うとき、恐怖心がはたらいて踏み出せなかったという経験はありませんか?
チャレンジすることが自分の持ち合わせている能力や技能と大きくかけ離れたものであれば、踏み出せないのは仕方ないかもしれません。
しかし、もしそうでないならば、せっかくのチャンスを逃してしまうことになりかねません。それは非常に惜しいことだと言わざるをえません。
どうして人は新しいことにチャレンジしようとするときに恐怖心を感じるのでしょうか?
それは変化を怖れ「人前で完璧にこなさなければいけない」という気持ちが強く働くからだと思います。
とりわけ真面目すぎる人はそういった気持ちが強いと思います。
「もし失敗した場合、恥をかいてしまうのではないだろうか?」「誰かにバカにされてショックを受けてしまうのではないだろうか?」などと、失敗することをあれこれ想像しては気持ちが後退してしまうのです。
確かに、完璧さを目指すことは大切なことです。完璧なものをつくりあげねばと考えることが努力の原動力となるからです。
しかし、「完璧であらねばならない」という点にばかりに無理に固執していると、恐怖心が高まり、その重圧でつぶされてしまいかねません。
なぜなら、どんなに熟練した人であっても、100%の確率で何かを予定通りこなすということは不可能だからです。
どんな不測の事態が起きるかもしれませんし、あらゆる場面を想定し完璧さを維持するための対策を立てるというのは至難の業です。
それならば、もっと精神的に楽な状態で新しいチャレンジをするためには、どのような思考でものごとを考えるのがよいのでしょうか?
それは「失敗」を「プラスなもの」だとポジティブに解釈することが有効だと思います。
そもそも「失敗」を悪いものだと決めつけているから、失敗を過度に恐れてしまうのです。
失敗というものはマイナスイメージを捉えられがちですが、大きな目標を達成しようと思えば、その過程において失敗はつきものです。
むしろ、失敗をすることで新しい何かを学びえて、大きく向上するヒントを得られるものではないでしょうか。
ですから、失敗を決してマイナスなものと捉えないことです。
むしろプラスなものだと考える習慣をつけることで、物事に対する見方が変わってきます。
何か新しいことにチャレンジしようとするときならば、過度に緊張をせず前向きに行動をすることができるようになることでしょう。