がんばらないければいけないのは分かっているけれど、どうしてもヤル気がでないときはありませんか?
そんなときは、誰かと会って話をしてみることで、ものごとが良い方向に向かいやすいように思います。
ヤル気が出ないときというのは、大抵はひとりでいる、あるいは集団のなかにいても孤立しているようなときが多いと思います。
人は孤独感を感じているときに何か負のことを考えると、どんどん悪い方向にものごとを考えてしまいがちだからです。
孤独感じるときどうして落ち込みやすいのかというと、悩んでいることがらが複合的に重なり合って、脳が処理しきれない状態になりやすいからだと思います。
何らかの出来事が引き金となり、孤独感という負の感情と重なり合って、凧糸が絡み合うように悩みが複雑化してしまうのです。
ひと息ついて糸をほぐしてあげれば大した問題でないのに、それが絡み合うことで甚大な悩みごとのように錯覚してしまうというわけです。
その結果、自分の無力さを痛感し、自ら自己肯定感を下げてしまうというわけです。
孤独でいながら常にポジティブ思考の人も中にはいらっしゃるでしょうが、もしそうでなければ無気力感を感じ、自己嫌悪に陥ってしまいやすいのではないかと思います。
孤独感を感じて「これはダメだ」と思ったら、家に閉じこもって悩まず、環境を変えることを考えるのがよいと思います。その方が解決に導くヒントが多く見つかりやすいからです。
外に出て歩くだけでも気分はリフレッシュされるものですし、さらに良いのは信頼できる知人と会って話をしてみることです。
ある程度聞き上手の人なら、相手が何も適切なアドバイスを送ることができるかというのはさほど問題ではないと思います。なぜなら、悩みを人に話すことで頭のなかが整理されてくるからです。
複雑に絡み合っていた悩みの凧糸がほぐれてくるというわけです。
また、人に会って話をするということは、孤独感からの開放という意味でも効果があると思います。なぜなら、人は本能的に社会との関わりのなかで生きることを求めているからです。
他者とのかかわりのなかに自分という存在があることを実感することで安心感を得られやすいのです。
決して自分はひとりではなく、他者にとっても価値ある存在であることを実感できたとき、自信が生まれ、自己肯定感が高まってくると思います。
自己肯定感を高めた状態で、今自分がやらなければいけない仕事にどのような意味があるのかを考えてみるとよいでしょう。
例えば、会社での書類整理の毎日に全くヤル気がでなかったとします。確かに単純作業は意味を見出しにくいものです。
ただ、「人との関わり」という観点から考えてみると、その書類の向こうには顧客がいるわけですし、社内のさまざまな人間が関わって発行しているはずなのです。
すると、その作業に何らかの意味が見えてくるはず。そういったことをふまえ、その作業が誰かの役に立っていると思えたとき、幾分かやる気が高まってくるに違いありません。