目の前に差し迫っていることに対して「漠然とした不安」を感じることはありませんか?
特に疲れているとき、そういった「漠然とした不安」を感じやすいかもしれません。
といっても、それが仕事であったり欠かせない用事であったりすると、回避したくてもできないことは多々あることでしょう。
例えば、会社に行く前、何かこれといった理由は思い当らないのに漠然とした不安感を感じるときがあるかもしれません。
そんなときは、無意識のうちにものごとを減点思考で考えてしまっているケースが多いのではないでしょうか?
心身が疲れているなど体調があまり良くない時にそんな思考に陥りやすい傾向があります。
減点思考に陥ってしまうとき、人は特に根拠があるわけではないのに「今日は何か嫌なことが起きるのではないか?」のように、後ろ向きに考えてしまうわけです。
とりわけ真面目すぎる人はその傾向が強いようです。
なぜなら「ミスしてはいけない」という考えに縛られるため、何か不測の事態が起きてうまく問題解決できなかったときのことを想定するからです。
もしその状況に陥れば、他人にも迷惑をかけ、今まで自分が築いたものが崩れるのではないか?という考えに至る。それが漠然とした怖れを誘発するのではないかと思います。
どうなるか分からない未来のことに対して、「ミスしてはいけない」という思いを持ち、不測の事態が起きることを怖れているのは非常にしんどいことです。
では、どのように考えれば、その不安を解消することができるのでしょうか?
それは未来に起きるであろうことを「プラスに考えることはできないか?」と考えるということです。
まずは、差し迫っていることに対して「この状況をプラスに解釈できないか?」と考えてみるのです。
例えば、会社に出かける前に漠然とした不安を感じたとしましょう。
そんなとき、漠然とした不安を感じる理由はおそらく「今日は仕事で何かミスするんじゃないか?」「上司の機嫌を損ねてしかられるんじゃないか?」みたいなものなのだと思います。
そんな不安が湧き上がってきたら、「この状況をプラスに解釈できないか?」と考えて思いつく限り挙げてみるのです。
会社に行くのに不安を感じるなら、例えば次のように。
・会社にはいつも気に留めてくれる上司がいる
・会社オフィッスからの景色がきれい
・任されている企画を考えるのが楽しい
・気の合う同僚がいておしゃべりも楽しい
・椅子に座ってできる仕事なので体力的にラク
・食堂の食事がおいしい
・会社の中は暖房が効いていてすごしやすい
・仕事があるから家族を養うことができる
など、思いつく限り書き出してみるのです。
どうしてこういった作業が有効なのかというと、人間の脳は、プラスのこととマイナスなことを同時に考えることが苦手としているからです。
楽しいことを考えることに思考を集中させていると、ネガティブな思考をシャットアウトすることができ、それだけ不安感は解消されるというわけです。
あと、その差し迫ったことを終えた後に「自分でご褒美を設定する」というのも有効な手段だと思います。
例えば「今週を乗り越えたら楽しい飲み会に参加しよう」「「今日と明日を終えたら週末に一人旅をしよう。」「今日の仕事が終わったら美味しいケーキを買って食べよう」みたいに。
設定した「自分へのご褒美」のことを考えていると、気持ちが前向きになってきて、エネルギーが湧いてくるものです。
以上のように、差し迫ったことに対して漠然とした不安を感じるときは、プラスのことを考えるのが有効です。
「自分へのご褒美」を設定してそれに思考を傾けるのもよいでしょう。楽しい気分になることで、マイナス思考をシャットアウトでき、不安感は解消されていくと思うからです。