悲観的な人がその思考回路を改善するための考え方

悲観的なものの見方ができることはプラスな面もある

では、なぜ悲観的なものの考え方をする人がそのような極端な考え方をしてしまうのかというと、危機回避を最優先する思考回路が関係していると思います。

その思考回路はおそらく、親が悲観的な人で、幼少のころからそのものの考え方がそのまま刷り込まれたのではないでしょうか。あるいは、長年交流している身近な人の中にマイナス思考の人がいてその影響を受けているのかもしれません。

悲観的なものの考え方は敬遠されがちですし、一般的にはマイナスにとらえられる傾向が強いと思います。ただ、その悲観的な捉え方自体が良くないことかというと、それは違っていると思います。

なぜなら悲観的であるからこそ、細かいことに気付けるためミスも少ないからです。それは社会生活を送っていくうえで必要なことであることはいうまでもありません。

悲観的な人は、常に未来の最悪の事態を想定して、問題克服のために自分の足りない点を補おうとします。そう実際に大きな問題に巻き込まれることも少ないですし、学業や仕事でも高いパフォーマンスを発揮できる人も多かったりします。

ですから悲観的な考え方をできるということは「優れた才能」だとむしろ誇りを持つべきだと思います。

ただ、問題なのは、あまりにも危機意識が強すぎると、常に緊張状態を強いられるため、心の安定を得られにくくなってしまうことです。

また、ネガティブな言葉を発しているとマイナスな方向に心が引っ張られるため、潜在意識のはたらきによって自分にとって思わしくないものを引き寄せてしまうという状況にもなりかねません。

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悲観的な捉え方をする人の特徴とその思考回路とは

例えば、会社の入社試験で不採用になったとします。

普通なら「残念な結果だけれどまた次がんばればいいや」、
「この会社には縁がなかったということかな」くらいに考えることでしょう。しかし、悲観的な人はそうはいきません。

目の前が真っ暗になり、人生の一大事くらいに深刻に捉えてしまいます

「私を雇ってくれる会社はこの世に1社もないのではないのか?」
「自分が無能な人間であることがこれで証明されたといえるのではないか?」

みたいに深刻に考え、人生そのものが否定されたと感じてひどく落ち込んでしまいます。

では、一体、悲観的な人はどうしてそのような結論を導いてしまうのでしょうか?

それは「近視眼的なものの捉え方」「拡大解釈」の2点が影響しているのではないかと思います。

悲観的な人は、未来のリスクを回避することに真っ先に考えます。「すぐに足りない部分を埋めなければならない」と
考えるため、そこでは問題と関係ない領域の情報はシャットアウトしその狭い領域に思考をフォーカスして考える方向に意識が向かうのです。

そうすることで、迅速かつ効果的にそのリスクを排除することができるからです。

結果的に、客観的に大した問題ではなくても、問題が拡大解釈され、人生の一大事が起きたというふうに捉えてしまうというわけです。

悲観的な思考回路を改善するには

ではどのように考えれば、その悲観的なものの考え方を改善することができるのでしょうか?

それは、状況を全体的に見渡し「本当にそこまで悲観すべきことなのか?」と自問することを習慣化することだと思います。

何か起きたとき、それにすぐさま反応するのではなく、「全体的に見渡す」作業をしてから判断をする癖をつけるのです。

「全体的に見渡す」というのは、現状、自分の持ち合わせているものをいろいろ考えてみることです。それらを考えたうえで、起きた事象がどれだけの深刻度なのかを考えてみるのです。

紙とペンを用意してください。まずは「自分が持ち合わせているもの」を思いつくだけ書き出してみましょう。その下に起きた「深刻だと思う問題」を書いてみます。例えば次のように

・家族が健康で幸せだ
・良い友達に囲まれている
・毎日おいしいものを食べれる
・治安の良い国で暮らしている
・雨風をしのぐ家がある
・没頭できる趣味がある
・便利な家電をたくさん持っている
・積み重ねてきた知識や経験がある
・過去に良い思い出がたくさんある
・きれいな景色に囲まれている
VS
・採用試験で不採用になった

いかがでしょうか?確かに不採用になることは、深刻な問題なのかもしれません。ただ、人生のいろいろな要素のなかにおいては、ごく一部の問題であり大したことないと思えてくるのではないでしょうか?

そのとき深刻な問題だと思った問題でも、大抵の場合、人生においてごく一部分にすぎないものです。

また、耐えがたい悲しみや苦難であっても、その多くは時間が解決してくれるもの。後々になってみたら、かえってその結果でよかったということも往々にしてあるものです。

ですから、何が良いか、何が悪いかということでさえも、その場で判断するのは早計ということもいえるのです。

何か問題が起きて悲観的な感情が湧いてきたら、その都度「そこまで深刻な問題なのか?」と自問してみることです。

すると大抵の問題は、人生においてごく一部分の些細な問題にすぎないことが分かるはず。そのように人生に起きる問題ひとつひとつが大したことないことだという確認作業を繰り返しているうちに、思考回路が徐々に変化していきます。

すると、どんな問題が起きても心が動揺することが少なくなり、落ち込む度合いも減っていくと思います。

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