繊細で敏感な性格の人が、他人の目を過度に気にする心理と心穏やかに暮らすための改善策


繊細で敏感な性格がゆえに、他人の目が過度に気になってしまうという方はいらっしゃいませんか?

そういった方は、人と交流するなかでストレスがたまりやすく、しんどいと感じる場面が多いのではないかと思います。

繊細で敏感な性格の人は、周囲の人間に気を遣いすぎて、少ししたことでも傷ついてしまう傾向があります。

それが場面に応じてということならまだよいのかもしれませんが、四六時中となると心穏やかに暮らしていくのはなかなか難しい状況になっているのではないでしょうか。

そこで今回は「繊細で敏感な性格の人」が少しでも心穏やかに生活を送っていくためにはどのようにすればいいかについて考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

他人の目を気にしすぎることの利点と問題点

繊細で敏感な性格の人は、細かいことに気づき、少ししたことでも心が大きく反応してしまいます。

少し怒られたり非難されたりするだけで、この世の終わりかのごとく必要以上に落ち込んでしまうのです。また、一度落ち込んでしまえば、なかなか立ち直れなくなってしまうのも繊細で敏感な性格の人の特徴です。

それならば、繊細で敏感である性格というのはデメリットばかりなのかというと、それは違うと思います。

なぜなら、繊細で敏感であるということは、ものごとの細かい点に気付くことができるという高い能力であるといえるからです。

周囲の動向を瞬時に察知し、正確かつ着実にものごとを進めていくことができる。ですから仕事でも勉学でも高いパフォーマンスを発揮できやすいのです。

また、想像力にも長けているため、優れた感性をさまざまな場面で発揮できる人もいらっしゃることでしょう。

ですから、繊細で敏感な性格の人は、「自分は優れた能力を持ち合わせている」と自信を持つべきなのだと思います。

ただ問題なのは、繊細で敏感である状態が四六時中となるとストレスがたまりやすく、結果的に、精神的に疲れ果ててしまうということです。

ときには鈍感になってみることが重要

他者の微妙な言動が気になってしまったり、態度の少しした変化に気づいたり。繊細で敏感な性格の人は観察力があり、ものごとの細かい変化を大きく感じることができます

その能力が高いがゆえに、条件反射的に反応して、心が激しく動揺してしまいやすいのです。

繊細で敏感な性格の人は、どうして人と接するときに不安や恐怖を感じやすいのかというと、周囲の人間のことを瞬時に観察し、その心理を主観的に深読みしてしまうからだと思います。

それが客観的な読みにとどまるならよいかもしれませんが、大抵は自他の「悪い部分」を真っ先に探しだしては、ネガティブな方向で考えてしまうわけです。

ですから、過ごす環境や接する人の性格によって、大きなストレスを抱え込んで悩みこんでしまいやすいのです。

とはいえ、私たちは、それぞれ会社、学校、家庭などでさまざまな人とコミュニケーショをはかりながら生きていかなければなりません。

複雑な人間関係から成る集団のなかで、他人の目を過度に気にせずなるべく心穏やかに生活を営んでいくためには、「ときには鈍感になる」ことが必要ではないかと考えます。

スポンサーリンク

鈍感になるとは

鈍感」ということばは一般的にマイナスのことばとして捉えられがちです。鈍感な人は他人の気持ちに気づけないわけですから、迷惑をかけたり、責任を放棄してしまうといった悪いイメージが先行しやすいからだと思います。

ただ、「鈍感になる」ということは、マイナスなものにも気づくことができにくいというメリットもあります。例えば、他人からの批判や妬みなどマイナスのものを受けたとしても動じにくくなるというわけです。

ですから、心が繊細で敏感な人は、場合に応じて意識の感度を下げ「鈍感になる」ことを意識的に行うとよいのだと思います。

そうすることで、細かいことがあまり気にならなくなり、心穏やかに生活することができるようになると思うからです。

繊細で敏感な人が人の目を気にする理由とは

そもそもどうして繊細で敏感な人は、どうして人の目をそこまで気にするのでしょうか

その理由はひとつにくくることはできませんが、「自分の評価は他人が決めるものだ」と思い込んでしまっているというのがそのひとつに挙げられます。

本来、人はそれぞれ自分の人生を生きるべきです。しかし、繊細で敏感な性格の人は、周囲の目が気になるあまりそれがうまくできません。

何らかの理由によって、他者の顔色を絶えず気にして、不安と恐怖にさいなまれながらビクビク生きることを余儀なくされているのです。

どうしてビクビク生きることを余儀なくされるのかというと、例えば、厳しすぎる家庭で育ったなど辛い過去が影響を及ぼしていることが想定されます。

厳しすぎる家庭で育った子供は、親の期待に応える結果を出せなければ、激しく叱られつづけたり、心ない言葉を浴びせられたりすると聞きます。

もしそういった辛い経験を子供のころにしていたならば「自分の評価は他人が決める」という思考回路が形成されてしまい、自ずと他人の顔色を過度に気にするようになるというわけです。

すると、気づかないうちに、いつの間にか自分の人生を生きることができなくなってしまっているのです。

他人の目を気にして「場の空気を読む」というのは社会生活を送っていくうえで重要なことです。しかしそれが度が過ぎてしまうことが問題なのです。

他人の目を気にして「全員から嫌われないようにしないといけない」「100%の確率で期待に応えなければならない」などと極端に高いハードルを自分自身に課してしまうと、精神的に圧迫され生きづらくなってしまうからです。

厳しすぎる家庭で育って「怒られること」を極度に怖れる人の心理と改善策

厳しすぎる家庭で育った人など過去に辛い経験がある人は、少し注意されただけでも、ひどく落ち込んでしまいます。

なぜなら、過去の辛い体験がよみがえり、自分の人生そのものが否定されたように拡大解釈して捉えてしまうからです。

少ししたことでも条件反射的に敏感に反応し、心が動揺してしまう。そして落ち込んでしまったり、自分を責めて自己嫌悪に苦しんだりしてしまいます。

他人からの評価を自分の評価としないほうがよい理由

そこでさらに本人を苦しくしてしまうのは、自分自身を評価する指標となる「他人という存在」は、残念なことに案外適当なものだということです。

というのは、人間はその日の気分次第で機嫌が悪くなったりもしますし、なかには常識外れの悪人もいるわけです。

接する人たちが全員、人生を達観した善人ばかりならよいかもしれませんが、そういったことはまずないわけです。精神的に未熟な人、狡猾な人、理屈が通らない人などもたくさんいるのです。

ですから、そんな人間社会において「他人の態度や言動」をそのまま「自分の評価」と結びつけて考えてしまうと、いろいろ無理がでてくるのです。

そこではさまざまな「勘違い」も起き、不必要に悩みこまなければならない場面が自ずと出てくるというわけです。

例えば、二日酔いで元気がない会社上司を見たとします。普通なら「○○さんは今日はなんだかおとなしいなあ」くらいに思う程度でしょうが、繊細で敏感な性格の人はそうは思えません。

「○○さんはなんだか元気がないな。私の仕事ぶりに問題があって悩んでいるのではないか?」みたいに勝手に、客観的な状況以上のことを深読みして落ち込んでしまいます。

その会社同僚は二日酔いであまり体調がすぐれず、単にぼーっとしているだけですから、周囲の人間が落ち込む必要など全くないわけです。

しかし、そのように勝手に想像力をはたらかせ、不必要な場面で落ち込んでしまうのが繊細で敏感な性格の人の特徴です。瞬時に相手の変化を細かく観察し、自分自身の評価として結び付けてしまう。

しかもそのとき、大抵はネガティブな方向に深読みしてしまうわけなのです。

そんな場面が日常生活を送るなかでたくさん重なるとなれば、自分自身のことがますます嫌いになってしまい、精神的に疲れ果ててしまうということは言うまでもないでしょう。

ですから、生活を送るなかで、周囲の人間のことは「気にしても気にしすぎない」程度に考えるということが大切なのだと思います。

もっと自分を大切にして、マイナスなものをなるべく受け付けないよう自己防衛する。それくらいの意識を持つくらいが適切なのだろうと思います。

他人の顔色をうかがうのは「ほどほど」にして「自分の気持ち」を大切に、時には鈍感に生きることを重視すべきなのです。

失敗が許されない現代社会の問題点

「人が他人の目を過度に気にする」という原因は、育った家庭環境など過去のトラウマもあるのかもしれませんが、一方で、現代社会特有の「競争に勝つことに重きを置きすぎる風潮」にもあると思います。

進学、就職はじめ現代の日本社会にはどこにも競争がつきまとい、一度レールから外れるとやり直しが効きにくい仕組みになっています。また、出る杭は打たれ「世間体」が過度に重視される傾向もあります。

その社会においては自ずと「失敗してはいけない」「嫌われてはいけない」という発想に駆り立てられやすくなるのです。他人と比べて常に勝っていなければ批判される怖れがあるからです。

本来、人は完璧でなくても失敗ばかりでも社会から受け入れられ、強者が弱者を助けながら皆が笑顔で生きていく姿が理想だと思います。しかし、現実的にはそうはなっていません。

自分さえ富めばいい、他人を蹴落としてでも自分だけがうまくいけばいいと考える人も残念ながら少なくありません。

自己肯定感の高い人ならば、そういった社会矛盾のなかでも周囲に流されることなく強く歩んでいけるかもしれません。しかし、周囲に影響を受けやすい自己肯定感の低い人の場合、なかなかうまくいかないものです。

結果的に世間体など他人の動向を過度に気にして、周囲の人間の評価におびえながらの生活を送らざるをえず、息を抜くゆとりがなくなってしまうのです。

ですから繊細で敏感な性格の人は、そういった社会の濁った空気に汚染されることなく、生き生きと笑顔で生きていくための思考方法を、自分自身で身に着けていく必要があるのだろうと思います。

スポンサーリンク

鈍感になれるテクニック①実況するようにものごとを捉える

つまり、少し鈍感になれる方法を身につけておいたほうが良いということです。

とはいえ、繊細で敏感な性格の人に「もうちょっと鈍感になってもいいから」といっても、「そんなの簡単にできないよ!」という回答が返ってくることでしょう。

なぜなら、人の性格は日々の積み重ねによって形成されてきたものであるだけに、すぐに変えることはできないものだからです。

確かにその通りだとは思いますが、繊細で敏感な性格の人でも、ものごとの捉え方を少し変えてみれば、鈍感になる場面を一時的につくりだすことは可能だと思います。

例えば、「辛い」と感じる場面に遭遇したとき「実況するようにものごとを捉える」思考法もそのひとつです。

心が動揺する場面と遭遇したら、あたかも自分がレポーターになったように「実況するようにその状況を説明してみる」のです。そこでは相手や自分自身の様子を、誰かに伝えるような感じで自分なりの言葉で表現してみるのです。

例えば、仕事でミスをして怖い上司が怒り狂っていたとします

そんな場面に遭遇したら、繊細で敏感な人は、「この世の終わりだ」くらいに絶望的に感じてしまうかもしれません。

そんなときは、その状況をあたかも自分がレポーターになったように、心のなかでブツブツつぶやきながら説明してみるのです。例えばこんなふうに。

「こちらが上司の○○さんです。社内でもかなり怖い人と恐れているのですが、今怒っているようですごい迫力で机を叩いています。一体、何かあったんでしょうか?こちらにもその怒りがひしひし伝わってきます。現場ははりつめた空気が漂っています」・・

いかがでしょうか?

なんだかちょっと面白く感じませんか?

それは状況を心の中で説明することによって、客観的な事実だけがまず認識され、必要以上に深読みをすることを避けられているからです。

また、言語でものごとを考えることに意識を集中させることによって、必要以上に想像力が広がらないということも良い方向に作用しているのでしょう。

繊細で敏感な人は、頭の回転がよく観察力と想像力に長けている人が多いです。それは素晴らしいことではあるのですが、人間関係を営んでいくことにおいてはその能力が返って自分を苦しめてしまう場面も出てくるわけです。

それは相手の心情を、態度や言葉から必要以上に深読みしてしまうからなのだと思います。

もちろん相手の話をじっくり聞いて、反省すべきところは反省することも必要だとは思いますが、その作業に全力を投じるべきではないということです。

なぜなら、相手が怒ったり不機嫌であったりする原因は、当事者以外のところにある可能性だってあるからです。

例えば、相手は家庭でうまくいかないことがあってムシャクシャしているのかもしれませんし、寝不足で機嫌が悪いだけなのかもしれません。あるいは意図的に高圧的な態度をとることで、相手より優位に立ちたいと考えている狡猾さがあるのかもしれません。

他人の考えていることは、所詮は本人にしかわかりません。ですから、なるべく自分にとって良い解釈をするようにしたほうがよいのだと思います

原因はよく分からないけれど気持ちが落ち込んでいるときの心理とその解決策

いろんな可能性が考えられる以上、相手の言葉や態度に敏感に反応して、責任のすべてが自分にあると考えて落ち込むのは早計です。もっと肩の力を抜いて、気軽に考えてみましょう

スポンサーリンク


鈍感になるための方策②失敗してもいいと考える

繊細で敏感な性格の人は、何もなくても不安や恐怖を感じ、ストレスをためてしまいます。

どうして何もなくても不安や恐怖を感じやすいのかというと、「~であらねばならない」「~であるべきだ」といったように、無意識のうちに自分に高すぎるハードルを設けてしまっているからだと思います。

それは、子供のころに親や教師から高い水準のハードルを課せられてきたからかもしれませし、大きな失敗をして痛い目に遭った過去がトラウマになっているのかもしれません。

何らかの理由によって「失敗が許されない」「うまくいかない自分に価値はない」というふうに思い込んでしまっている。それが自らを苦しくしてしまっている原因なのだろうと思います。

もちろん自分自身を磨いていくためには高い目標を掲げて努力を重ねることは重要だとは思います。しかし、ときには自らに課したハードルを取り払ってあげる必要もあるのではないかと思います。

なぜなら、人間はコンピューターや精密機械ではないのですから、努力をしたとしても、思いどおりにいかないときはあるものだからです。

また、人生には算数のように答えが決まらないこともたくさんあり、敢えて完璧さを追求しないほうがよいケースもあるからです。

それなのに、「完璧であらねばならない」と頑なに考えてしまうと、しんどくなってしまいます。そして思いどおりにいかないと失敗することが怖くなり、ストレスがたまる悪循環にも陥ってしまいます。

どうして繊細で敏感な人はそこまで完璧さを追求するのかというと、それは「嫌われること」や「怒られること」などによって今まで築いてきたものを失ってしまうかもしれないと思い込んでしまっているからだと思います。

「失うこと」に対する恐怖心があまりに強すぎるがために、本当の自分の気持ちが抑えつけられてしまっている状況なのです。

それは厳しすぎる家庭で育ったことなどから、嫌われることや怒られることの辛さを人一倍経験してきたような経験が影響しているのかもしれません。

その状況を打破するためには、ときには鈍感になって「失うことの恐怖心」を自ら解消してあげることが必要になるでしょう。

そのためには「言葉による暗示」が有効だと思います。

もし不安に思っていることがあれば、それをまずは明らかにしてみてください。そしてその不安に思っていることを「○○してもいい!」という言葉にして何度も何度も心のなかでつぶやいてみるのです。

最初のうちは反発心が湧いてくるかもしれませんが。何度も繰り返しているうちに潜在意識にそのことばが上書きされていき「そういうものか」と不思議と思えるようになってくるものです。

例えばこのような感じに(上段:抱いている不安、下段:つぶやく言葉)。

叱られるかもしれないと考えたら怖いなあ・・
→「叱られてもいい!」

ミスをしたらとんでもないことなるかも・・
→「ミスをしてもいい!」

失敗したらショックを受けて立ち直れなるだろうな・・
→「失敗してもいい!」

入社試験で不採用だったらどうしよう・・
→「不採用でもいい!」

これだけ頑張って損をしたらどうしよう・・
→「損をしてもいい!」

友達に嫌われたらどうしよう・・
→「嫌われてもいい!」

あの人に負けたら傷つくだろうなあ
→「負けてもいい!」

会社を解雇されたらどうしよう・・
→「解雇されてもいい!」

周囲の人間に馬鹿にされたらどうしよう・・
→「馬鹿にされてもいい!」

笑いものになったらどうしよう・
→「笑われてもいい!」

緊張してしまったらどうしよう・・
→「緊張してもいい!」

思うようにいかなかったらどうしよう・・
→「思い通りにいかなくてもいい!」

いかがでしょうか?何だか気持ちが楽になってきませんか?

自分が怖れていること、不安に思っていることを明らかにしてそれが万が一起きた状況を「受け入れる」。それは自分自身に課していたハードルを低くすることでもあり、気持ちが軽くなるのです。

鈍感になる方法③ 自己肯定感を上げる

周囲の目が過度に気になる人は、ほぼ例外なく自己肯定感が低い人です。ですから問題を根本的に改善するためには、やはり自己肯定感を高める必要があるのだと思います。

自己肯定感を上げるためには普段から「自分を自分で褒めることを習慣化すること」「日常の良い出来事を探す」などの対策をとることなどが有効です。

人生に何も良いことがないと思ったときの考え方

自分の長所や持ち合わせているものに目を向け、それらを感謝の気持ちを持って味わう習慣をつくる。無条件で自分自身を愛する。

そういったことを、日常生活を送るうえで実践していくことで自己肯定感が高まってきます。すると、理不尽なことで怒られたり非難されたとしても、気持ちを強く持つことができ、心の平安も維持できると思います。

まとめ

心が繊細で敏感であることは、素晴らしい能力です。ただ、人と接する場面においては、極度の不安と恐怖を感じる原因となりやすい面もあります。

それを改善するためには、意識的に「鈍感」になって、他者の心理を深読みしすぎないことが重要です。

鈍感になるためには「実況するようにものごとをとらえる」ことや「うまくいかない自分を受け入れる」思考法などが有効です。

鈍感になる思考法を身に着け、かつ自己肯定感を高める習慣をつくっていく。そうすることによって気持ちがぐっとラクになり、心穏やかに生活をしていけるようになると思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク