楽しい生活を送っていくために、学校や職場などで友達作りは欠かせないものです。
ただ友達を作るというのはこれといった確実な方法はなく、誰もが多かれ少なかれ苦労していることだと思います。
殊に人見知りの人は友達作りに苦心している人が多いのではないでしょうか。
人見知りの人が友達づくりに苦労しやすい理由は、「自分はコミュニケーション力がないから誰も自分を受け入れてくれるはずがない」と常に思ってしまっているからではないかと思います。
そのことが無意識のうちに人を遠ざけてしまっているのでしょう。
周囲の人間からすると、友達になりたいと思っている人もいるはずです。
しかし、しゃべりたいと思ったとき常に距離感ができてしまっており独特の話しかけにくい空気感が生まれているのでしょう。
そのとき相手は「あの人は1人でいるのが好きな人のようだし邪魔したらいけないな」という風に勘違いをしてしまっているのです。
お互い話をしたくても気を遣い合って遠ざけてしまう。そんな悪循環が生じているのではないかと思います。
人見知りの人がその悪循環を断ち切るためには、ものごとを考える視点を「自分自身」から「相手」に移して考えるようにしてみたらどうでしょうか。
「もし自分が相手の立場なら相手はどうして欲しいだろうか?」と考える癖をつけるのです。すると、行動が自然と変わってくるはずです。
例えば、人見知りの人が初対面の相手と学校の教室で隣り合わせになって、相手が教科書を忘れていたとします。
そんなとき「もし自分が相手の立場なら、相手はどうして欲しいだろうか?」と考えてみるのです。
すると、おそらく以下のようなことが想像できるのではないでしょうか。
「しまった!教科書を忘れてしまった!誰かに教科書を見せて欲しいけれど、隣の人は知らない人だから話しかけにくいなあ。向こうが気付いて話しかけてくれないかなあ。できたら笑顔で話しかけてくれたら安心できてより嬉しいんだけどなあ・・」
そのように、相手の立場に立って「相手がやって欲しいこと」を想像できたら、あとは勇気を持って自分からそれを実行することです。
すると、教科書を見せてくれた相手は「私の気持ちに気づいてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを持ち、それは友情が芽生えるきっかけになるはずです。
「相手の立場に立って、相手がやって欲しいだろうことを考えこちらから実行する」それをキーワードに日々生活することで人見知りの人でも友達は自然とできると思います。
なお、友達づくりをより効果的に進めるためには、普段身を置く「環境」も重要なファクターだと思います。なぜなら、コミュニケーションをはかるうえで「共通話題が多いこと」は有利に働くと思うからです。
ですから、自分自身が「心から喜べるもの」、「思わず語りたくなるような趣味」を共有できる人間が多そうな場所を選び、その場所に身を置くことが重要だと思います。